人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 大丸札幌店 6週が終了!! >>

半側空間無視

半側空間無視(unilateral spatial neglect;USN)について、chikoちゃんから

疑問(でもないか)があったため、私も気になり、ちょっと調べてみました。


定義としては、「空間に呈示された刺激に対しての反応が低下または欠如する現象」のことです。


まだわかりづらいですね(笑)


うーんと、病巣は右半球頭頂葉・側頭葉・後頭葉の接合部が重視されています。

脳梗塞や高血圧性脳出血はまさにこの付近が好発部位です。 

しかし、右半球の他の部位の障害でも出現する事があります。


出現頻度としては、右半球の脳血管障害による左片麻痺を呈する患者の約40%に見られます。


なぜ左側を見落とす事が多いのかというと、ヒトは右側空間は左右両方の大脳で処理しますが、

左側空間の情報処理は、ほぼ右脳だけで行われているため、といわれています。

そのため、左側の空間を処理する右脳に何らかのダメージがあると、左側の空間を処理できずに

「見えているのに認識できない」状態になっています。


左半側空間無視の場合、左半身から左側の空間を見落とすだけでなく、

右半身にあるものでも、目でとらえた空間の左半側を見落とすこともあります。


例えば、左側から話しかけても右側を探して相手を見つけられなかったり、

食事動作で考えてみると、お膳にのったご飯や主菜、副菜のお膳全体の左半分を見落とし、

さらに、右にあるお皿の左半分も見落とすこともあります。


リハビリテーションを行なう上で、USNがあることによる影響として、

車椅子の駆動や起立・歩行訓練に重大な障害を示します。

これは、車椅子の左ブレーキをかけ忘れて立ちあがろうとして転倒したり、

移動時に左側のものにぶつかっても気づかないなど、ADLの自立には、

より長期間のリハビリテーションが必要となります。


・・・てな感じで、プチレポートになってしまいました(笑)

わかり・・・づらいですよね(^_^;)  また疑問がでてきたらコメントください☆
by kimihinak | 2005-11-25 22:16 | 理学療法(PT)について
<< 大丸札幌店 6週が終了!! >>